2017年12月10日に、吹田くるくるプラザで開催された、クリスマスイベントで、子どもたちが4台の自転車発電装置をつかって、クリスマスイルミネーションをつけました。
通常の自転車発電では、小学校低学年のこどもは足が届かなかったりして発電できないのですが、今回完成したばかりのミニ発電装置を使ったところ、3歳の子どもでもイルミネーションをつけることができ、みなかわるがわる楽しんでいってくれました。しかも装置が安定しているので、ずっとそばにスタッフがついている必要はありませんでした。
私が関わったのは発電装置の部分で、イベント企画を原始力発電所とくるくるプラザさん、子ども用自転車の準備とスタンドの改良を修理工房のおじさん、こどもが触らないようにベニヤのケース作成と固定を、木工のみなさんと、協同での製作になります。
吹田くるくるプラザは、大阪万博公園の近くにあります。リサイクル工場に併設されてつくられた施設で、以前からガラス工芸や、木のおもちゃづくり、自転車修理工房など市民が関わって、リサイクルを楽しめる施設として有名なところです。
1年ほど前から「原始力発電」の石蔵先生らといっしょに、くるくるプラザを基地に、新しい自転車発電装置の試行錯誤を進めており、今回は新バージョンのお披露目といったところです。今回のクリスマスイベントでは、木製の手作りおもちゃや、新鮮な野菜市、ガラス工芸、フリーマーケットなどたくさんの人が集まり、とても楽しいイベントでした。
その中央で、4台の自転車発電装置を使ってクリスマスイルミネーションをつける企画があり、今回参加してきましたLEDイルミネーション自体は10Wもないので、比較的簡単に発電はできるのですが、ひとつ残念だったのは、昼間で明るかったこと。夜の試験点灯の写真もスタッフの方に見せてもらいましたが、明るく輝いて見事です。でも、昼間でもついていることがよくわかり、子どもたちは(私たち大人も)はしゃいでいました。
くるくるプラザの木工工房の方が、しっかりとした土台と後輪カバーをつけてくれたおかげで、こどもが乗ってもずれることもなく、また手を挟み込む危険もなくなりました。通常は特に小さい子が関わるイベントでは、スタッフが常駐しておく必要があるのですが、特に問題もなく、4台の自転車それぞれに、子どもたちが自由に乗って発電し、安心してイベントを見ることができました。
ミニ発電装置の設置は簡単です。発電装置自体が小さいので、後輪の下に潜り込ませることができ、スタンドのバーに蝶ボルトで位置を調節してひっかけるだけです。16インチ程度の子ども用の自転車でも、設置でき、3歳くらいの子どもでも十分発電ができました。小さい子が楽しんでくれるのはなにより、うれしいことです。
ただ、子ども用自転車を使う場合には、子ども用自転車はたいてい片足スタンドになっているために、両立スタンドを自転車店で買って取り付ける必要があります。1000円ちょっとくらいで、16インチ、18インチ、20インチなどサイズが用意されています。
今回は完全にスタンドもベニヤ板に固定してくれたので、自転車が横にずれても後輪から外れることはなく、発電が続けられます。4台の発電装置も、空いている自転車を探して子どもたちが走り回り、基本つねにだれかがこいでイルミネーションがついている状態でした。
ミニ発電装置に加えて、以前作成した発電椅子も用意していましたが、こちらは少し力がいる分、小学校高学年以上向けですが、発電能力は大きく、私も個人的にためしにパソコンを動かして、少し作業をしていました。
安心して任せられるおもちゃ、って感じです。かわるがわるこいでいました。