京都では、毎年8月20日前後の土日に、町内会単位で「地蔵盆」と呼ばれる夏祭りが行われます。子どもの成長を願うためのお地蔵様ですが、最近は子どもたちも少なくなり、町内会の親睦として続けられているところも多いようです。町内会単位なので、それぞれは数十名程度なのですが、市内の各町内あちこちで行われるために、祇園祭や大文字の送り火とは違ったかたちで、盛り上がるお祭りです。
昨年、町内会長をさせてもらったときに、カラオケ大会を準備したのですが、今年はせっかくなので自転車発電をした電気でカラオケを実施することにしました。なかなか夜中に、住宅地の道端で、カラオケをするという機会も少ないのですが、みなさん汗水流しながらの大熱唱で、盛り上がりました。
お祭りということで、炭坑節や東京音頭を流したほか、恋するフォーチュンクッキー、青い山脈、高校3年生、津軽海峡冬景色、ありのままで(アナ雪)、黒の舟歌、島人ぬ宝、前前前世、与作、恋、おどるポンポコリンなどなど。みなさん、入れ替わり立ち代わりの熱唱でした。
写真には映っていませんが、左側の椅子にみんな集まってわいわいやっています。話をしてみると、おじいさんもおばあさんも、かなりカラオケは好きのようです。
カラオケのセットは簡単で、iPadにカラオケソフトを入れ、スピーカとマイクを用意したら完成です。スピーカは屋外で使うことから、今回はYamahaの中古ですがしっかりしたアンプスピーカを調達しましたが、マイク入力のある大型のラジカセでも使えます。カラオケソフトはiPad用にJOYSOUNDというものを使い、1ヶ月360円だけ払えば、たいていの曲はダウンロードして流すことができます。気になる音楽著作権協会ですが、お金をとらず、それ自体で集客を目的としたものでなければ問題ないようです。音源としてはスマホでも十分なのですが、年配の方にも歌詞を見ながら歌ってもらうことを想定して、iPadを使っています。
かなり大きな音を出しても、消費電力は20ワット程度ですので、小学生でも自転車発電で1曲歌いきることは可能です。消費電力も少ないこともあり、今回は、新しく開発した「ミニ自転車発電」を使いました。
10cm×30cm程度のコンパクトなサイズですが、タイヤの真下に回転部分が来るために、自転車が揺れたり、スタンドが多少動いたりしても、発電が止まることはありません。さすがに、4時間程度こぎつづけたところで、板の下につけていたゴム足が全部とれてしまい、不安定になってしまったので、ここは少し改良の余地がありそうです。
20Wであれば、小学生でも安定してこぐことができます。さすがに80歳を超えたカラオケ好きのおじいさんは、自分でこぐことはできませんが、その1曲を、小学生がこぎつづけてくれました。
カラオケは盛り上がるのは、夜なんですかね。昼間はいっしょうけんめいお祭りのBGMに徹しておりました。
しかし、ふだん通る道で、大声でカラオケをするって気持ちがいいものです。ふだんはほんとに静かな住宅街が、お祭りには皆が集まってきます。音楽も、これぞお祭りって感じで、若い人を含めおおいに盛り上がりました。ぜひみなさんもお試しを。