節水シャワーヘッドの省エネ効果(その1)

投稿者: | 2010-07-09

さて、引っ越してからの話はまだまだ続きます。
前回はホウキのお話でしたが、今度は水回りです。
今の家はシャワー室のみなので、水を溜めることはできません。
普段は基本シャワーです。湯槽が恋しくなったら銭湯に走ります。
ほぼ毎日使用していますので、シャワーによる水とガスの使用量は非常に気になります。
今回は、このシャワーの省エネについて考えてみたいと思います。

【シャワーのエネルギー消費量】
ひのでやWebSiteの便利情報にあります、Ecolife情報(wiki)には、
■E22 シャワーを出しっぱなしにせず、お湯を2割減らす
という項目があります。これを見ると、
「シャワーのためのお湯をつくるためのエネルギーは、小型テレビの200台分つけているのに相当します。」
「10秒止めるだけで、テレビ1時間我慢するのと同じだけの効果がでてきます。」
とあり、シャワーを使う時間を短くすることは、とても効果的な省エネになることがわかります。
それにしても、お湯をつくるためのエネルギーは大きいですね。
【止水機能付き節水シャワーヘッド】
頭を洗うときなど、そのつど蛇口をひねってお湯を止めればよいのですが、
だんだんと面倒くさくなり、つい流しっぱなしになりがちです。そこで、導入したのが、
手元のボタンでワンタッチに水を止めることのできる止水機能付きシャワーヘッドです。
いちいち蛇口をひねらなくても、止めたいときにすぐに止めることができ、とても楽になります。
また、止水機能の他にも、シャワーの穴を小さくすることによって、
水の勢いを強くする機能があります(節水型、低水圧型)。
これにより、お湯の出す量を少なくしても、水の勢いが変わらないため、
肌に当たる感覚はそのままに、節水することができます。
(参考:■E104 節水シャワーヘッドをつける
この節水型シャワーヘッドは、ホームセンターなどで販売しています。
価格はだいたい2,000から4,000円ぐらいのようです。
【節水ヘッドによる削減効果】
さて、その節水効果はどの程度なのでしょうか。
また、どのくらいで元がとれるものなのでしょうか。
手元のボタンによる「止水機能」と、
水の勢いを強くすることによる「節水機能」による効果がありますが、
ここでは、まず「止水機能」について考えてみることにします。
標準型と止水機能付きシャワーヘッドを使った実験結果がありましたので、
この結果を参考にして考えてみましょう(表1)。

表1.止水型シャワーヘッドの節水率
節水率(%) 節水量(L)
男性 33.9 18.3
女性 20.1 10.0
平均 27.3 14.1

出所:近藤武士ほか「節水・節湯器具の評価に関する研究」 日本建築学会環境系論文集 No.607 2006年9月


この実験結果によると、男性の方がシャワーによるお湯の使用量が多く、
節水を意識した場合の効果が大きいとありました。
節水率の参考値がわかりましたので、次回はこれを参考に、
1年間での効果を推計してみたいと思います。
(つづく)