平均とくらべて光熱費が高いのかどうか、自分の家での有効な省エネ改善点は何なのか、簡単にチェックすることができます。特定の対策をおすすめするのではなく、家庭にとって有効とされる70種類以上の対策から、あなたの生活スタイルにあった省エネ対策を計算して示します。きっと、あなたにとって役立つ省エネが見つかります。
生活スタイルは家庭ごとに大きく異なり、どんな省エネ対策が効果的なのかは、家庭ごとに違ってきます。家庭でのエネルギーの使い方をお尋ねすることで、よりそれぞれの家庭にあった対策を提案することができます。どうしたら家庭にあった対策を計算することができるのか検討を重ね、家庭向けの診断ソフトを作り続けてきました。
環境省で行っている「うちエコ診断」では、試験に合格した診断士が診断を行なっており、そのための診断ツールとして活用いただいています。光熱費や、冷暖房の時間を尋ねたりするため、回答には最大1時間程度の時間がかかることがありますが、時間をかけるだけ、確実性の高い対策が提案されます。
目的 | おすすめのツール |
自分で簡単に診断してみたい | 【特におすすめ】 うちエコ診断WEBサービス 快適生活のための簡単エコチェック 省エネ設計シート 【おすすめ】 うちエコキッズ 家庭の省エネ診断(WEB) |
イベント等で省エネ診断を開催したい | 簡易エコライフ診断(EXCEL)、エコライフ診断(WEB版)、うちエコキッズ |
しっかり診断したい | 自分でも診断できる、うちエコ診断WEBサービス(環境省)が開始されました。専門家のアドバイスも直接受けられる家庭エコ診断と連携できます。 |
独自の省エネ診断ソフトを開発したい | 省エネ・CO2削減診断開発版をベースに開発ができます。お問い合わせください。 |
簡易エコライフ診断
光熱費と、20項目のエコライフチェックをもとに、診断書を作成するEXCELのソフトです。無償でだれでも利用することができます。
何人も診断を行い、集計結果を出せるため、個人で使用するよりは、イベントなどで環境の取り組みを推進する時に利用することが適しています。
京都市では、「省エネ相談所」の取り組みでこのソフトを使用しており、地域のお祭りなどに出かけて、1人15分程度の相談会を開きます。チェックで取り組みができているかどうかも大切ですが、それをもとに省エネの話をすると、意外と盛り上がります。
もともと1999年に個人事業の時代に作成したソフトが元になっています。現在のツールは、京都市が進めてきた環境家計簿(インターネットを使わないタイプ)の成果が反映されています。
https://www.hinodeya-ecolife.com/download/#easy
同様の診断書を作成できるWEB版の「エコライフ診断」もあります。
うちエコ診断
環境省が行っている「家庭エコ診断」の中で、全国的に使用している診断ソフトとして採用されています。もともとは、2008年に兵庫県で診断士が使うツールとして作成したものです。2021年4月よりWEBサービスとして環境省より公開され、だれでも利用できるようになってます。
家庭の光熱費やエネルギー機器の使い方など、5分程度で、あなたの家庭でおすすめの対策と、光熱費削減効果などが計算されて表示されます。詳しく診断したい方は、分野ごと・関心事ごとに深めることも可能です。
診断士のアドバイスが必要であれば、そのまま申し込むこともできます。
- https://webapp.uchieco-shindan.jp/(うちエコ診断WEBサービス)
- https://www.uchieco-shindan.jp/(家庭エコ診断)
うちエコキッズ
うちエコ診断ソフトを兵庫県で開発しているときに、「子ども向けの環境教育ツールに使えないか」という話が持ち上がり、作成したソフトです。Windows、Macで動き、無償で利用できます。2020年10月より、Android、iOSのアプリとしても公開され、WEB上でも動作します。
24問の簡易のうちエコ診断も含まれていますが、それ以外にゲーム・教育的な要素が含まれています。「ペンギンを救え」では、家庭でのエネルギー機器を使用しているか尋ね、その使用量に応じて氷が溶けてペンギンが海に落ちます。
スライドショーでは、単に地球温暖化に関する写真を見るだけでなく、自分で並べ替えができるようにして、スライドを「つくる」こともできるようになっています。
ちなみに、英語版、韓国語版なども作成しており、今後多様な言語に展開できたらと考えています。
- https://www.uchi-eco.com/ (うちエコキッズ)
家庭の省エネ診断WEB版・スマホアプリ版
2007年に滋賀県で行われた「家庭版ESCO事業」で開発したツールをもとに、改良を進めています。WEBサイトになっているため、PCやスマホからアクセスしても使えますし、アプリとして導入することも可能です。ちなみに1ファイルになっているため、ダウンロードして使うことも可能です。
家庭全体の対策を網羅するには至っていませんが、太陽光、給湯、冷暖房、冷蔵庫など主な機器の買い替え対策による効果を診断することができます。
買い替えの時の最新機種データを内蔵しており、機種ごとの具体的な効果を計算することができます。
省エネ・CO2削減診断開発版
クラス構造を明確化して、メンテナンス性をあげました。また暖房や給湯といった分野ごとの診断だけでなく、細かく機器ごと・部屋ごとの診断ができるようになっています。
家庭の診断だけでなく、事業所の診断、海外版などを作成できるよう整備を進めています。
簡単に6つの質問から診断ができるものを作成してみました。最初のとりかかりとして、ぜひチェックしてみてください。
家庭(日本語) | 一覧画面版 | 詳細版 | スマホ対応簡易版 |
家庭(英語) | 一覧画面版 | 詳細版 | スマホ対応簡易版 |
家庭(フランス語・フランス国内向け) | 一覧画面版 | 詳細版 | スマホ対応簡易版 |
家庭(中国語・中国国内向け) | 一覧画面版 | 詳細版 | スマホ対応簡易版 |
家庭(韓国語・韓国国内向け) | 一覧画面版 | 詳細版 | スマホ対応簡易版 |
事業者向け(日本語) | 一覧画面版 | 詳細版 |
省エネ設計シート
簡単な質問で、家庭のエネルギー消費の全体像が把握し、同時に対策も検討できる、新しい形の省エネチェック方法です。スマホででも使えます。
ちなみに、過去からの開発推移をは、「ecolife情報」サイトの開発経緯に詳しく紹介しています。