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必要ない時期には換気を止めるようにしましょう

 高断熱高気密の住宅では、換気設備の設置が義務付けられています。特に建てて間もない時期には、建材や家具などに使われている化学物質が放出され、シックハウスとなる危険があるために、換気が特に重視されました。それ以外にも、人間の呼吸や暖房・調理などで出てくる二酸化炭素もあり、2時間で部屋の空気がすべて入れ替わる程度の換気が基準とされています。

 けれども、法律上は換気設備は「設置」が義務化されているだけで、換気の「常時稼働」は義務付けられていません。換気扇1つでも20〜40W程度の消費電力があり、ましてや家全体の換気設備となると、より多くのエネルギーがかかります。これが24時間365日稼働するとなると、家庭の電気消費の中でも多くを占めることになります。

 春や秋など、窓を開けている時期には換気設備の稼働は必要ありませんので、うまく窓を利用して、換気を一時的でも止めることが有効です。ただし暑い時期には、窓を空けると熱い空気が必要以上に入り込むことで、室温を調整するための空調負荷が大きくなる場合もあります。外気温が20℃から28℃の範囲で、窓を空けることが有効です。

 また風呂の換気もカビを生えさせないために重要ですが、乾いたことを判断して止めることも有効です。

 効果

 換気システムの稼働に100Wが必要となる場合、24時間365日常時稼働させると、年間で876kWh、約2万円がかかります。通常の家庭の消費電力量が年間5000kWh程度ですので、2割弱が換気システムで消費されていることになります。

 費用

 止めるだけです。特に費用はかかりません。

 関連の取り組み

 寒冷地では、暖房時に換気をすると暖まった空気を捨ててしまうことになります。この熱を回収する換気設備(全熱回収換気)もありますので、建設時には検討してみてください。

 ただし、電力は通常の換気よりも多めにかかります。

 導入のしかた

 止めるだけなのですが、スイッチがわかりにくい場所にあったり、止められないようにスイッチがなかったりする場合もあります。わからないときには、建設した業者に聞いてみてください。

 おすすめの家庭

 24時間換気を行っている家庭におすすめです。

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Last-modified: 2018-05-29 (火) 10:34:45, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所