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湯たんぽを活用する

 部屋全体を暖房しても、身体があたたまらなければ意味がありません。身体に接して暖めてくれる湯たんぽは、熱の多くが身体に伝わりますので、効率的です。

 座っているときに抱いてみたり、寝るときに布団の足下近くに置いたり、使い方はいろいろです。

 朝にはぬるくなっていますが、顔を洗うのには十分使えます。(いつもお湯を使っている場合)お湯を出さない分、こちらも省エネです。

 熱湯を入れる人と、60℃くらいのお湯(さわって暖かみを感じる程度)を入れる人と分かれるようですが、使い方はそれぞれ工夫してみてください。

 効果

 2リットルのお湯をわかす(沸騰させる)ためのエネルギーは、都市ガスで0.03立方メートル(4円)程度です(ガスコンロの効率を50%として)。ガスファンヒーターなら10分程度使う量に相当します。

 費用

 湯たんぽは、金属の昔からあるタイプ、プラスチック製のものなどが売られています。ゴム式(氷枕のようなもの)もあるようです。金属式のものは、そのままコンロにかけてお湯をわかすこともできますし、IHに対応したタイプも売られています。1500円〜2500円程度で売られています。

 もし、費用をかけたくない場合には、ペットボトルでも十分代用できます。ただし、お湯で変形しがちですので、ホット飲料が入っていたペットボトルを使うようにしましょう。

金属製
プラスチック製
電子レンジ利用
充電式
2022年1月時点。電子レンジは便利ですが、上記の中ではやや効率が落ちます。

 関連の取り組み

 使い捨てカイロは、ごみが発生しますし、カイロを作るためのエネルギーが大量に必要になりますので、おすすめしません。

 導入のしかた

 おすすめの家庭

 どの家庭でも簡単に取り組めます。

 特に、ふとんが寒いと感じる人、夜に寝室に暖房をつけているような家庭であれば、おすすめです。

経験談

 学生時代はよく使っていたのですが、阪神大震災の時に供出してから使っていません。あのとき活用してもらえたでしょうか。

 質問:湯たんぽと電気毛布だとどちらのほうが環境負荷が小さいの?

 湯たんぽを使うのにもお湯を沸かす必要があり、二酸化炭素が発生します。湯たんぽばかりがもてはやされていますが、どうなんでしょう。

1)湯たんぽ(2リットル)のお湯をわかす環境負荷

  • 2リットル × (90-10)℃(加温温度)÷ 0.5(ガスコンロ効率)÷ 9,800kcal/m3(都市ガス) = 0.033m3(都市ガス消費量)
  • 0.033m3 × 2.1 kg/m3(都市ガスCO2係数)≒ 0.07kg-CO2

2)電気毛布を一晩使うときの環境負荷

  • 電気毛布の定格消費電力 50W(使い方にもよるが、ON/OFF制御で平均20Wとする:カタログには0.7円/時間とあり、これは32W相当。ふとんの中で使うと、もっと少なくなる。
  • 利用時間 8時間とする
  • 20(W) × 8 ÷1000(kWh換算) × 0.453(kg/kWh 電気のCO2係数2007年全国値)≒ 0.07kg-CO2

3)比較すると

 夜寝るときに寒いから一時的につけるのであれば、電気毛布のほうがいいみたいです。朝まで使うことを前提にすれば、特に違いはありません。(値段的にも)

 ただ、湯たんぽのほうが身体の芯まで暖まるという体験談もあります。

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Last-modified: 2016-06-21 (火) 12:01:04, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所